使用者の大切なパートナー 盲導犬・介助犬を知ろう ここでは、体の不自由な人のサポートが仕事の犬たちを紹介します。人と一緒に公共交通機関に乗ったり様々な場所に行くことが法律で認められている犬たちです。

盲導犬を知ろう

盲導犬とは?

写真=公益財団法人日本盲導犬協会

目の不自由な人の外出を助けます。盲導犬使用者(盲導犬と生活する目の不自由な人)と一緒に公共交通機関を利用したり、お店やホテルに入ったりすることが法律で認められています。

盲導犬の仕事は主に、使用者に曲がり角や段差、障害物を教えることです。盲導犬は足元だけでなく人の頭の高さにも気をつけて歩きます。また、歩行の障害になるような邪魔なものを避ける事もできます。ただし、犬が目的地まで道案内するわけではありません。使用者が頭の中で地図を描きながら、指示を出すのです。

写真=公益財団法人日本盲導犬協会

使用者は、音や点字ブロック、盲導犬に着けている「ハーネス」の動きなどを通して周囲の状況を把握します。ハーネスの位置と動きによって、使用者は自分の位置を確認できるのです。なお、ハーネスとハーネスバッグを着けることで、一般の人にも盲導犬ということが一目で分かります。

写真=公益財団法人日本盲導犬協会

盲導犬に向いているのは、人が好きでおだやか、かつ素直な性格の犬です。作業意欲が高いことも大事なポイントです。日本では、大きさや力加減からラブラドールレトリーバーやゴールデンレトリーバーが多く活躍しています。

写真=公益財団法人日本盲導犬協会

盲導犬候補の犬は、生後2ヶ月から1歳までの間、飼育ボランティアの家でたっぷり愛情を受けて10ヶ月間暮らします。人への信頼感を育みつつ、社会との関わり方や基本的なしつけもここで行われます。その後訓練所に入り、指示の言葉や行動を覚えていきます。内容は徐々に高度になり、障害物を避けたり電車やエスカレーターに導くといった訓練へ。また、指示に従わない訓練もします。指示に従うと使用者の身が危険な場合があるからです。こうしたさまざまな訓練や評価を経て盲導犬として社会で活躍する犬となるのです。

盲導犬を見かけたら

写真=公益財団法人日本盲導犬協会

勝手に犬に触ったり、話しかけたり、目を見つめたりしないでください。食べ物を与えるのもいけません。声をかける相手は犬ではなく使用者。盲導犬のハーネスや使用者の体にいきなり触ったりすると恐怖を与えます。信号や横断歩道では、使用者の動きを温かく見守り、必要に応じて声をかけてください。また、歩行の障害になるので、路上駐車をしたり点字ブロックの上に物を置いたりするのはやめましょう。

車を運転しているときに、盲導犬と使用者を見かけた場合、とくに後ろから側方を通過する際や横断歩道付近では、一時停止や徐行をして、安全を確保しながら通行しましょう。

動画=公益財団法人日本盲導犬協会

ページトップへ戻る

ページトップへ戻る